サビ残はなくならないのか?

JUGEMテーマ:教育

 

サービス残業はいやなものです。

お金は支払われないのに、働かないといけない。

こんなことがあり得ること自体、犯罪なんじゃないかと思ってしまいます。

 

 

ですが、実は教師の場合はそれがOKなのです。

給特法という法律

 

給特法という法律の第三条第二項で「教育職員については、時間外勤務手当及び休日勤務手当は、支給しない。」

となっています。

 

 

教員の給与については一般の公務員より、一割程度割り増しされており、また教員の勤務時間は単純に時間で測れないから

という理由から残業代等は支払われなくなりました。

 

 

しかし、その後公務員の給与が何回も改定されるうちに

そうした割り増しはなくなっていきました。

 

 

それでも残業は続いていたので問題になりました。

 

 

そこで個別に残業代を払う代わりに、教職調整額という追加手当があり、給料の4%分が支払われます。

 

 

4%です、時間になおすとだいたい一日20分程度の残業代です。

そんなものははっきりいって比べ物にならないくらい残業しています。

 

 

これもなぜ4%になったかというと

調査した昭和41年(1966年)はだいたい一日20分くらいの残業ですんでいたからです。

 

 

それから時がたち教員の仕事は増え、ますます複雑化していく中で

給与のみは50年前に作られた基準のままなのです。

 

 

 

最初は定時で帰るはずだった

 

 

これはおかしな話です。

 

 

そもそも教員は、残業をせずに定時で帰ることを前提に給与が設定されていました。

最初から残業ありきで、考えられていたわけではないのです。

 

 

それが、参観だ、林間だ、発表会だ、二分の一成人式だと

教員は頼まれもしないのに、次から次へと新たな行事を生み出し、

仕事を作り出し、自分で自分を苦しめ泥沼へとはまっていったのです。

 

 

この次から次へと仕事を作り出す性質は

教育の現場を見るとよくわかります。

 

 

一部の教員が、子どもたちのためにできることを発表し実践します。

教員は子どものためと言われると断れません。

 

 

するとそれが周りに伝わり、しないと自分が怠けているように感じてきます。

 

 

よく気がつく教員から順にその空気を察して、実践を開始します。

 

 

そしてそれが全員に伝わり、当たり前のようになってきます。

 

 

保護者にも伝わり、それが数年続くともうやめられません。

 

 

こうしてどんどんあたらたな試みは増えていくのです。

 

 

これ以外にも教員委員会からの命令もあります。

 

 

これも子どもたちのためである以上、なかなか断りづらく

なかば強引に決定して実施されます。

 

 

断れない教員

 

すべては無理なことはできないと言えない、日本の文化に原因があります。

断れない以上、相手はどこまででも言ってしまいます。

 

 

私が担任をもったときのことです。

ある保護者から、「以前の担任の先生から困ったことがあったらなんでも言ってください。お話を聞かせてください。

お子さんのことを一緒に考えていきましょう」

と言われたそうです。

 

 

これは本当ならば保護者が「そうですね、ありがとうございます。また相談させていただきます」と言って

少々我慢してくれるのが粋ってもんだと思います。

 

 

なぜなら本当に保護者すべてが、なんでも相談してきたら教員は身がもちません。

 

 

これらはすべて社交辞令であり、暗黙の了解のうちにお互いがお互いを思いやる「あうん」の呼吸で

きれいにものごとを運ぶ予定調和なのです。

 

 

しかし、それを文字どうり受け止めて本当になんでも相談してしまう保護者がいます。

そうすると教員は大変です。

 

 

毎日のように鳴る電話に対応し続け、一回に数時間も話を聞かされることもあります。

 

 

けれども、悪いのは一体どちらでしょうか?

 

 

保護者でしょうか?

 

 

 

私は教員が悪いと思っています。

 

 

保護者は教員の建前を信じて行動しているだけなのです。

 

 

 

このような例はいくらでもあると思います。

 

 

 

先生は頑張っている、子どものためを思っているという姿を

イメージを何十年も作り続けてきたのです。

 

 

その結果が、自分たちの能力を大きく超えてもは普通の人が普通に頑張っただけでは

到底できないような仕事になってしまったのです。

 

 

これを変えるのは、本当に難しいと思います。

教員はこのイメージを崩すことを恐れます。

 

 

心の中では不満だけですが、それでもなんとか外見を維持するために

これからも頑張り続けるでしょう。

 

 

サービス残業は永遠に続くのです。

 

 

ただそろそろ、その頑張りも限界ではないのかなというのが唯一の希望です。


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  • 2018.09.26 Wednesday
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  • 00:56
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